工芸こどもワークショップコレクション
2015年 「京都提言」を引き継ぎ、2016年「東京」は、連携協力機関と190を超える普及啓発事業を行います。なかでも「伝える」力の重要さを追求するプロジェクトが「工芸こどもワークショップコレクション」です。工芸の素晴らしさを次世代に伝えるには。11機関、異なる分野のプロフェッショナルが参加、日本最高の「未来へ伝える力」をアーカイブしてゆきます。[プロジェクト監修:京都大学総合博物館塩瀬隆之准教授]
絶滅危惧の素材と道具
工芸の素材と道具の危機に対して、「実際の手当て」をさぐるプロジェクト。本年度は素材・道具の枯渇、後継者問題などの全国的な現状の取りまとめ、将来への方針立て体制づくりを行っていきます。「顔料」「つくる道具」「動物原料」といった分科会ごとに、復刻のために汗を流している活動の成果を多くの方に知ってもらえる発表会を行います。
つくるフォーラム
「使う目的を明らかに」した様々な「つくる」公募を行うことで、ものづくりの活性化を促す、21世紀的・つくり手支援のかたちです。 いままで水面下で行われてきた「お誂え」を、公募し「公開お誂え=現代の御用達をつくるコンペティション」とし、社会が開かれたものづくりを行っていくことを推進するプロジェクトです。 良きつくり手に、「実際に使う場がイメージできる」ものづくりの場、そして、よき使い手とよき繋ぎ手と協働し、対話しながらものづくりを行う場を提供します。
「100年後に残る工藝のために」円卓会議
工芸に関わる、研究者、教育者、作家・職人、素材・道具提供者、普及活動の専門家、学生、ギャラリーなど、あらゆる人たちが集まり、「100年後にも残す」べきものは何か、そのために何をすべきかをそれぞれの立場から発言し、提言していく円卓会議。
和紙の作り手と使い手をつなぐ
和紙には書画材にかぎらずさまざまな用途があります。和紙そのものを素材とするものに紙布、和歌に用いられる料紙、装飾に用いられる唐紙、熨斗袋の檀紙や水引。工芸技術を支える素材としては、型染めの型紙、漆を濾すための吉野紙、金箔打ちに用いられる間似合紙(名塩紙)などさまざまに用いられています。和紙の漉き手と工芸の使い手に焦点を当てた展示、および関連イベントでは日本の文化にいきづく和紙についてシンポジウムを行います。
東京美術大学連携
未来の工芸をめぐる、人・モノ・場との出会いをテーマに、若手アーティスト5名による展覧会を開催します。光と緑あふれる虎ノ門ヒルズ アトリウムに気鋭の若手アーティストによる布・陶・ガラスなどを素材とした、個性豊かな作品を展開。往来する人々に新たな発見をもたらす空間を創り出します。
モリタテ!工芸塾
日本工芸を国内外の生活の中にひろめるために。同じ目的を共有できる仲間たちやスペシャリストとの出会いの場や、ゆるやかにコンソーシアムを形成していくことなどを目的として、課題別勉強会を行います。2016年は、「輸出にあたり留意すべきこと」、「協働」を主題にした各種の研究会が開催されます。