よいものをよいと評価し使うよき鑑賞者と使い手。高い志をもったつくり手。そしてよい素材と道具のある環境。作品の質をより高めるための新しい市場。100年後の工芸のために、いま私たちができることを考え行動するため、この21世紀鷹峯フォーラムを企画いたしました。
21世紀鷹峯フォーラムin東京「工芸を体感する100日間」
東京の100日間では
❶ よき使い手とよき鑑賞者を生みだす
❷ よいものをつくり続けるための支援
❸ 国内外の現代の生活の中に工芸が行き渡るために
以上3つの課題を中心に展開していきます。連携の美術館・博物館においては、「素材とわざ」「朱」に焦点をあてた展示や「次世代への教育普及」のためのワークショップやシンポジウムを開催していきます。 最終日、2017年1月29日の円卓会議で「東京提言」を発表する予定です。
21世紀鷹峯フォーラムとは
一人でも多くの工芸のファン、よき鑑賞者とよき使い手を増やしながら、 これまで一人ひとりでは解決できなかった工芸を取り巻く課題に対して、誰もが当事者となって、マルチセクター(多種多様な部門)を活かしながら、オールジャンル、オールジャパンの力によって解決策を見出し取り組んでいくものです。
2015年、京都で第一回が始まり、各種の産官学連携プロジェクトと従来の枠組みを超えた研究会や公募事業などを行いました。会期最終日には、あらゆる立場の工芸有識者が集う工芸版「ダボス会議」の円卓会議 を開催し、社会に向けて「京都提言」を発表。2016年は、東京で開催となりました。さらに工芸の全国ネットでの連携を目指して、2017年は金沢で開催いたします。
鷹峯とは
江戸時代初期、茶・書・漆・陶芸の制作を行った本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)は、京都・洛北の鷹峯の麓で、職人が物づくりにいそしみ、各種の名人・通人たちが集まる工芸における理想的な環境をつくろうとしました。この理念を21世紀の つくり手と使い手のなかで実現することを願い、鷹峯の名を使っています。