石川県七尾美術館

石川・金沢 トークリレーバトン

9/17sun.
「カブラ絵合鹿椀」石川県七尾美術館蔵(池田コレクション)

石川県七尾美術館は能登半島のちょうど真ん中あたり、七尾市に所在する小さな美術館。
当館では9月23日(土・祝)より10月22日(日)まで、展覧会「所蔵品にみる いしかわの工芸」を開催いたします。
担当者イチオシの作品は「カブラ絵合鹿椀」。「合鹿椀」とは、奥能登能登町の合鹿地方でおおよそ桃山~大正時代頃に制作された漆椀。素朴な造りが特徴ですが、本品には朱漆でカブラの絵が描かれているのが大変珍しいです。ボクトツとしながらも温かみあふれる風合いが、まるで能登の風土そのものよう。ぜひご鑑賞ください。
なお、同時開催の企画展「能州ガ生ミシ名畫」では、当地出身の絵師・長谷川等伯の仏画なども展示します。そしてご鑑賞後は、館内ティールームにて当方おすすめの「等伯コーヒー」でひと休憩。きっと貴方を至福の時間へといざなってくれることでしょう。

石川県七尾美術館

学芸員

的場 久良