鷹峯とは?

よいものをよいと評価し使うよき鑑賞者と使い手。高い志をもったつくり手。
そしてよい素材と道具のある環境。作品の質をより高めるための新しい市場。
100年後の工芸のために、いま私たちができることを考え行動するため、この21世紀鷹峯フォーラムを企画いたしました。

21世紀鷹峯フォーラムin石川・金沢「百万石ものがたり 工芸の祭典」

第3回が開催される石川・金沢は、複数の工芸産地が点在し、世界に注目される数々の美術館・博物館、そして工芸家を数多く輩出した教育機関、工芸を活かした魅惑の食や宿に至るまで、新旧の工芸が色とりどりの地です。本祭典は「オール石川」最強チームが集結します。本祭典の中では、同時に全国の有識者を集めたさまざまな研究会やシンポジウム、円卓会議を開催。連携の規模が拡がってこそ可能になる、将来へのダイナミックな一手を築いてゆきます。本年は、「伝統と現代」 そして「工芸と観光」を中心に展開しています。いずれとも全国の先進地である石川・金沢の知見と経験を活かし、日本における「工芸と観光」元年と後々に呼ばれるよう、全国に呼びかけながら土台づくりを行います。

❶ よき使い手とよき鑑賞者を生みだす

❷ よいものをつくり続けるための支援

❸ 国内外の現代の生活の中に工芸が行き渡るために

以上3つは、21世紀鷹峯フォーラムの共通の課題です。京都、東京で連携してきたさまざまな機関にも協力をいただきながら、研究会ならびに、ワークショップやシンポジウムを開催していきます。最終日、2017年11月26日の円卓会議で「石川・金沢提言」を発表する予定です。

21世紀鷹峯フォーラムとは

よいものづくりを次世代につないでゆく。この趣旨に賛同し連携に参加する機関が、会期中各々の視点で多種多様なイベントを関連事業として繰り広げます。これまで一人ひとりでは解決できなかった課題に対して、誰もが当事者となりながら、マルチセクター(多種多様な部門)、オールジャンル、オールジャパンの力によって解決策を見出し取り組んでいくアクションです。

鷹峯とは

江戸時代初期、茶・書・漆・陶芸の制作を行った本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)は、京都・洛北の鷹峯の麓で、職人が物づくりにいそしみ、各種の名人・通人たちが集まる工芸における理想的な環境をつくろうとしました。この理念を21世紀の つくり手と使い手のなかで実現することを願い、鷹峯の名を使っています。

21世紀鷹峯フォーラム in 石川・金沢のイメージについて

21世紀鷹峯フォーラム in 石川・金沢のイメージ
石川県立美術館の所蔵する、石川県の代表的な工芸品をモチーフにしています。
1.色絵草花文四方徳利(若杉窯、19世紀)、2.福寿海尾垂釜(初代宮崎寒雉、17〜18世紀)、3.蒔絵和歌の浦図見台(伝清水九兵衛、17世紀)、4.赤絵琴棋書画図瓢形大徳利(宮本屋窯、19世紀)、5.茶萌黄白段中格子桐丸紋鶴菱文厚板(19世紀)、6.蒔絵猿兎綱引図印籠(二代米田孫六、19世紀)、7.色絵花鳥文菱形小皿(古九谷、17世紀)、8.染付金襴手片身替鉢(永楽和全、19世紀)、9.色絵金彩海龍図遊環花瓶(春名繁春、1879年頃)、10.色絵桔梗花文木葉形向付(吉田屋窯、19世紀)、11.蒔絵梅鉢紋女儀御輿(伝加賀藩細工所、18世紀)、12.銀象嵌水車文鐙(銘加州住勝國作、1681年)、13.飴釉烏香炉(初代大樋長左衛門、17世紀)、14.色絵石畳双鳳文平鉢(古九谷、17世紀)、15.桃色地山道文摺箔(1812年)、16.色絵山水図卓(粟生屋源右衛門、19世紀)、17.蒔絵和漢両景図硯箱(五十嵐様式、17世紀)、18.色絵花鳥図九角平鉢(古九谷、17世紀)