ArtShop月映 1

石川・金沢 トークリレーバトン

9/11mon.
つくばい

金沢駅から歩いて10分の安江町にあるArtShop月映で、10月1日より月映セレクト展を開催します。私どもは立体ArtのShopとして2015年に開業しました。まだまだ手探り状態ですが、「金沢の工芸Artを盛り上げよう」という熱い思いを持ち続けています。セレクト展では、若いつくり手が思いを十分表現する大型作品を展示します。
おもな出展作家は、(金工)藪内公美 (ガラス)津守秀憲 (漆)百瀬玲亜 鵜飼康平 (陶)橋本知成 佐藤文 です。
私どものArtShop月映の建物は、明治の初期に建造された商家の町家で、染物店の後は漁網店として使われていました。蔵の格子の扉は幕末時代のものではないか、という方もいらっしゃいます。こんな街中に?と皆さんが驚かれる奥のお庭は、今でも大家さんのお手入れで見事です。写真のつくばいは、大家さんが子供のころ月が映ったということです。そのエピソードにちなんで、ArtShop月映と名付けました。
このあたりの旧町名は、鍛冶町といいます。加賀藩の三代目当主の前田利常が刀鍛冶に宅地を与えたことで名付けられました。職人さんが刀をつくっていた町に、工芸ArtのShopを開店し、若いつくり手の作品をご紹介することは、伝統を受け継いでいくひとつの形かもしれません。
11月には金沢美大のOBや学生が庭の前の倉庫を活用し、作品展示をする予定だそうです。そのような創作意欲を駆り立てる何かを持っている空間です。ぜひ、お越しください。(後編につづく)

ArtShop月映(前編)

代表

宮永 満祐美