100年後の工芸のために普及啓発実行委員会
Executive Committee for Promotion and Education “Toward the Next 100 Years of Japanese Kogei ”( Ishikawa)
関連イベント
連続シンポジウム
「世界の工芸事情を知ろう! グローバリゼーションと工芸」
Symposium Series: Understanding Kogei around the World! Globalization and Kogei
@石川県立美術館・ホール/本多の森会議室・第一会議室
10月20日(金)〜22日(日)講演/セミナー
工芸は、世界的に見ても大きな変化の時期を迎えている。経済を中心としたグローバリゼーションやSNS など情報とコミュニケーションのあり方が大きく変化した社会の中で、人々は新しい暮らしの姿を模索している。工芸は広い意味で新しい暮らしに役立つかもしれない。
工芸は、材料にこだわり、高い技術力によって生み出される手工芸品を中心にした“ものづくりのあり方” であると同時に、また、一方で、「工芸的な美しさ」といった言い方に表されているように“美的な価値観” でもある。これは、ものづくりの思想や態度であると当時に芸術の中のひとつのカテゴリーでもあるということである。このふたつの工芸的な特徴が新しさとして改めてクローズアップされてきた。
工芸は、現代アートやデザインに比べてまだまだ均質化されておらず、コンテキストも一様ではない。それがかえって工芸のこれからの可能性として映っている。地域性が色濃く残り、多様なコンテキストをもつ工芸に改めて注目が集まり、地域に残っていた伝統工芸が見直され、新たなものづくりのあり方として注目を集め、あるいは新たな美術として展開することが期待されている。
これまでと異なった文脈の中で位置付けられ、新しい役割を担う工芸の今後の展開を文化政策、国際展、クラフトフェア、ギャラリー、コレクションなど、いくつかの工芸を取り巻くキーワードから読み解いていく。パネラーは、文化政策に携わる専門家やマーケットを牽引するオーガナイザー、ギャラリスト、あるいは、創造的にそれらを購入するコレクターなどで、工芸に専門的、あるいは情熱的に携わる皆さんに集まって頂き、それぞれの視点から討論を深めていく。
言語:日本語又は英語 逐次通訳あり
関連イベント
「工芸と観光」
Day3 100年後に残る工芸のために「工芸と観光」国際会議
Main Symposium "Toward the Next 100 Years of Kogei" Round-table International Conference on "Kogei and Tourism"
@100年後の工芸のために普及啓発実行委員会
2017年11月26日(日)
有識者、つくり手、つなぎ手、使い手が揃い、意見を交換する円卓会議。第1回は京都で、第2回は東京で開催され、3回目の今回は、3年間の総括と横断的連携の意義を改めて考えます。国内外で工芸にかかわるさまざまな方たちが集まり「100年後に残る工芸のために」意見を交換します。すべての出席者から事前によせられたアンケートの結果と、その場に投げられる3つの問いとその答えから、参加者全員が同時に考えていく新しい形式のシンポジウムです。21世紀鷹峯フォーラムを通じて得られた日本工芸の強みや訴求点を共有。日本工芸を活かしたインバウンド力・観光力を高め、2020年へ向け全国で共有すべきことを論じます。会議の締めくくりには、石川・金沢提言を発表します。
関連イベント
おとな工芸見分け方講座
茶の湯に見る漆 見どころ・誉めどころ・極めどころ
Way to Appreciate Urushi
@金沢市立中村記念美術館・旧中村邸
2017年11月16日(木)講演/セミナー
棗(なつめ)や塗盆、茶の湯のなかで使う数々の漆器たち。よい道具をいかに深く味わい楽しむか。お茶人で数寄者、漆器を世界に紹介する「能作」の岡能久会長が使い手の立場から、 金沢漆芸会会長の漆芸家・西村松逸氏はつくり手の立場から、通(つう)と呼ばれる塗り物の見どころ・誉めどころ( 勘どころ)を指南します。
関連イベント
つくるフォーラム成果の発表+「求め手」による「つくり手募集」プレゼンテーション
Dialog between Clients and Creators ‘Tsukuru Forum’
@石川県立美術館・ホール
2017年11月17日(金)その他
ー工芸のものづくり、新たな可能性を求めてー
使い手が欲しいものや条件を「求め手」として先に提示し、つくり手と作品案を公募する、ソーシャルプロジェクト「つくるフォーラム/tsukuru.」。製品を店頭に並べ売る発想から離れて、使い手の「こんなものが欲しかった」という純粋な気持ちと思わぬ視点の意外性から生まれる新しいものづくりです。同時に、これは創作の力を思い切り発揮できる場を拓いていくプロジェクトです。
2017年までに行われた公募プロジェクト全容の説明、昨年の成果の報告を求め手自身から発表、そして今年新たに募集する案件の説明を行います。本年2017年、石川・金沢の求め手である日本で唯一の紅づくりを続ける伊勢半本店からは本物の紅を外出先でも使える「携帯可能な紅器(べにき)」を、茶道裏千家今日庵業躰の奈良宗久氏からは、「世の中に、お茶を楽しくなる、そのものをつくっていこう。」という想いから「茶箱」ならぬ「提げ茶箱」(仮称)の提案がありました。素材・ジャンル、並びにつくり手、プロデューサーといった立場を問わず広く募集します。
ものづくりの本質を問う、このプロジェクトでは、大きな発見と学びが生まれています。求め手による、つくる側に向けた説明と挑戦の場に、ぜひ足をお運びください。
2016年度成果報告:
アクアイグニス「露庵温味」総括料理長 中上 貞明氏、 ウェスティンホテル東京 総料理長 沼尻 寿夫氏、株式会社ナカダイ常務取締役 中台 澄之氏
進行:CoJクリエイティブディレクター 長江 一彌
プロジェクトアドバイザー:川越 仁恵(文京学院大学准教授・CoJアドバイザー) ほか
関連イベント
絶滅危惧の素材と道具
いま起こっていることシンポジウム
Toward the Next 100 Years of Kogei : Endangered Materials and Tools
@石川県立美術館・ホール
2017年11月17日(金)
ものづくりに欠かせない素材や道具のなかには近い将来枯渇が懸念されているものがあります。絶滅危惧の素材と道具研究会では、連携規模をひろげつつ現代に無理のないエコシステムの構築を目指す研究会や、イエローリストの集約、この分野で活路を拓こうと活躍するかたを紹介するNEXT100を開催してきました。
今回は、駿河炭をつくるただ一人の生産者、木戸口武夫さんを数度の取材のうえお招きして、一度や二度のインタビューでは見えてこなかった問題の本質に迫ります。
「いまわたしたちにできることはなにか?」を探りつつ、いま起きていること、喫緊の課題について学んでいきます。
事前予約をされたかたには、絶滅危惧の素材と道具プロジェクトで関わった素材が微量ですがさしあげようと準備しています。数に限りがあるのでお早めにお申し込みください。
【登壇予定者】
木戸口武夫(製炭師・名田庄総合木炭)
近藤都代子(元文化庁 文化財部伝統文化課 主任調査官)
中台澄之(株式会社ナカダイ 常務取締役 モノ・ファクトリー 代表)
坂井基樹(一般社団法人ザ・クリエイション・オブ・ジャパン 常務理事)
【進行】
岩関禎子(一般社団法人ザ・クリエイション・オブ・ジャパン 専務理事兼事務局長)
関連イベント
「工芸と観光」
展望と課題 シンポジウム&マッチング交流会
日本全国の工芸に触れる体験を提供する方の‘点’をつなぎ、 日本の観光力にダイナミックな展開を
Future Perspective and Challenges around “Kogei and Tourism” and Networking Forum
@100年後の工芸のために普及啓発実行委員会
2017年11月24日(金)・11月25日(土)
観光の アイテムとしての工芸の発想から、工芸が観光の力によってよきものを生み出す流れへ。
魅力ある工芸が地域を輝かせる力となるために、よきものづくりと観光の積極的な相互作用を全国規模で考える、初めての集いです。