島田昌和(文京学院大学 理事長 経営学部教授)インタビュー

文京学院大学では、パネルディスカッション「伝統工芸活性化に向けた協働と連携 ~インフォグラフィックの効果的な活用を軸に」が、「21世紀鷹峯フォーラム in 東京」の連携イベントとして開催されます。
今回、連携イベントへの参加をご判断された、経営学がご専門の島田先生にお話しを伺いました。

shimada_01工芸と経営学のどこに接点があるとお考えになりましたか?

私どもの大学の経営学部では、デザインやマーケティングに力を入れています。最近では、特にパッと見てビジュアルで伝えるビジュアル・シンキングの力を学生さんたちに身につけてもらうことに取り組んでいます。

工芸の良さはなかなか伝わりにくい部分もあるかと思いますが、ビジュアル・シンキングを使って、もっと工芸を多くの人々に知って頂けると思います。伝える工夫をすることで、人々にとっても親しみやすくなりますよね。

また、ビジネスにつながる橋渡しですとか、工芸をビジネス化することを考えられる人材育成ができますので、工芸と経営学が組み合わさることで、新たな取り組みができると思っています。大きいビジネスも大事ですけれども、手仕事や地道な仕事を社会に広げていくこともとても大事だと思います。

工芸という分野には、若い人たちはなかなか接点がないと思いますので、学生たちにも知ってもらい、考えてもらうということを通じて、少しでも工芸と接点を持って、工芸のお力になれたらと思っています。

今後、どのようにこのイベントに関わっていきたいとお考えですか?

日本の工芸も、グローバル化することで、もっと市場を広げるとか、多くの人に知ってもらえることができると思うのですね。私どもの大学の外国語学部では、日本の力を世界に発信することに取り組んでいます。これまでは、世界から知識を得ることが多かったですけれども、日本のものをもっと的確に世界へ伝えることが、日本の工芸が100年続くためにも必要だと思っています。

2016年10月22日、21世紀鷹峯フォーラム in 東京「日本工芸Opening Conversation」にて。

2016年12月17日(土) 12時30分から、文京学院大学にて「伝統工芸活性化に向けた協働と連携 ~インフォグラフィックの効果的な活用を軸に」が開催されます。
「伝統工芸活性化に向けた協働と連携 〜インフォグラフィックの効果的な活用を軸に」@ 文京学院大学

文 :いしまるあきこ http://ishimaruakiko.com
写真:蔵プロダクション http://zohpro.com/