Interview

秋濱克大(彫金作家)

「つくるフォーラム」とは、使う目的を明らかにしたさまざまな「つくる」公募を行うことで、ものづくりの活性化を促す、21世紀的・つくり手支援のかたちです。一般社団法人ザ・クリエイション・オブ・ジャパンが主催しています。
「つくるフォーラム」を通じて公募された、京都国立博物館の「京博ブランド 携帯用ミントケース=現代の印籠・振出・薬入れ」の第二次選考通過者の彫金作家・秋濱さんにお話しを伺いました。

akihama_01「つくるフォーラム」に参加されていかがですか?

一作家として、すごくやってほしかったことを、やりたくてもできないようなことを実現してくれたなと思いました。誰かが突破口を開いてくれて、それに作家として参加させていただけるのは光栄なことで、やりがいを感じています。

京都国立博物館のミュージアムショップの商品としてミントケースを制作中ですが、何をふまえて制作されていますか?

ありきたりの物ではなく、手仕事感も残しつつ、愛着が持てるような、既製品ではなかなかできないものをつくりたいと思っています。いつも一点物をつくることが多いのですが、今回は、半一点物というのかな、手仕事の良さが入ればいいなと思っています。

僕は普段から羽をメインモチーフにしているのですけれども、ミントケースでも羽を1箇所入れて、角がなくて握りやすく、女性でも男性でも、一度手にしたら、「これは欲しいな」、「ずっと持っていたいな」と思ってもらえるようなものを制作中です。

akihama_04トロフィーを制作されましたが、そのイメージは?

羽をモチーフにしているのは、持った人にいいことが起こるようにというコンセプトからです。今回のトロフィーでは、この企画、協賛していただいた方、工芸家たちに追い風が吹いて前に進むようにというイメージでつくりました。

2016年10月22日、21世紀鷹峯フォーラム in 東京「日本工芸Opening Conversation」にて。

2017年1月23日(月) 13時から、国立新美術館の講堂にて「つくるフォーラム」公募説明会が行われます。
公募予定の企業には、アクアイグニス、「京博ブランド」第二次募集(京都国立博物館のオリジナルブランド)、島津製作所、ナカダイ、ほかが名を連ねています。
つくるフォーラム 公募説明会 @ 国立新美術館・講堂

文 :いしまるあきこ http://ishimaruakiko.com
写真:蔵プロダクション http://zohpro.com/