和紙には書画材にかぎらず、さまざまな用途があります。紙漉きそのものも工芸の一分野ですが、工芸技術を支える素材としても和紙は大きな存在です。小津和紙は江戸時代より360余年続く紙問屋として、各地の生産者と消費者をつないできました。 鷹峯フォーラム「100 年後の工芸のために」に向けて、和紙のつくり手と使い手に焦点を当てた展示と関連イベントを行います。今回紹介する和紙は、富山の悠久紙です。金沢の工芸と連携してさまざまな試みを行なっています。シンポジウムつくり手と使い手による対談「日本文化にいきづく和紙」を行ないます。
主催
小津商店小津和紙 ┼100年後の工芸のために普及啓発実行委員会
共催
女子美術大学
小津和紙と工芸
手漉き和紙および和紙関連小物を販売する「店舗」、「小津史料館」、多種多様な和紙文化・日本文化と楽しく触れ合う場を提供する「小津文化教室」および「小津ギャラリー」、「小津和紙照覧」、手漉き和紙の製作を体験していただく「手漉き和紙体験工房」で構成されています。3 階の「小津史料館」では、1653 年の創業以来、紙と小津和紙の歴史的関わりを物語る文書類、千両箱などの用具類(中央区民文化財)、約1000 点の史料を無料で順次公開。「小津和紙照覧」は、日本の各地の和紙と紙漉職人を知っていただくスペースで、各地の和紙展示とともに、その和紙を使用した絵画、版画等の展示や和紙造形作品の展示も行っています。
これまでの工芸に関する主なイベント
「創作こけし展」(2016 年6 月)
「和紙照明3 人展」(2016 年7 月)
「屛風展」(2016 年8 月)など
会場
小津商店小津和紙
アクセス
総武線快速「新日本橋」駅より徒歩2分、半蔵門線「三越前」駅より徒歩5分、日比谷線「小伝馬町」駅より徒歩5分
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル