室町後期に誕生した侘び茶は、江戸時代にかけて変遷、展開を遂げます。ことに信長が名物茶道具を積極的に求めたことから、武将たちの間に茶の湯ブームが巻き起こりました。
今回は、彼らが華やかに演出した「黄金と侘び」をテーマに、信長、秀吉、家康ら天下人ゆかりの品々をご紹介いたします。期間中、11月5日(土)~11月20日(日)は国宝「煙寺晩鐘図」(伝 牧谿筆・南宋時代)を特別展示いたします。かつて室町将軍足利義満が手に入れたのち、松永久秀、織田信長、そして徳川家康へと権力者の間を流転した歴史をもつ掛軸を、この機会にゆっくりとご鑑賞ください。
畠山記念館と工芸
畠山記念館は、茶道具を中心に、書画、陶磁、漆芸、能装束など、日本、中国、朝鮮の古美術品を展示公開し、茶の湯の美術館として親しまれている。展示室内の茶室「省庵」のほか、庭園内に6つの茶室が点在している。
これまでの工芸に関するおもなイベント
「茶の湯ことはじめ」(2016年)
「尾形光琳没後300年記念 光琳とその後継者たち」(2016年)
「古田織部没後400年記念 桃山茶陶と『織部好み』」(2015年)
「涼づくし―書画とやきものを中心に―」(2015年)
「畠山即翁の大師会茶会 ―井戸茶碗信長の取り合せ―
【併設】益田鈍翁ゆかりの茶道具」(2015年)
会場
畠山記念館
アクセス
都営浅草線「高輪台」駅A2出口左手交番を左折徒歩5分、東京メトロ南北線・都営三田線「白金台」駅1番出口右手コンビニを右折徒歩10分
〒108-0071 港区白金台2-20-12