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主催イベント報告

21世紀鷹峯フォーラム主催で行われたイベントについてご報告します。

100年後に残る工芸のために円卓会議「工芸と観光」国際会議
2017年11月26日(日)13:00〜17:00 @ いしかわ 総合スポーツセンター・サブアリーナ

日本の工芸の未来をつくる
各界リーダーズ& 工芸有識者 円卓会議

有識者、つくり手、つなぎ手、使い手が揃い、意見を交換する円卓会議。第1回は京都で、第2回は東京で開催され、3回目の今回は、3年間の総括と横断的連携の意義を改めて考えます。国内外で工芸にかかわるさまざまな方たちが集まり「100年後に残る工芸のために」意見を交換しました。すべての出席者から事前によせられたアンケートの結果と、その場に投げられる3つの問いとその答えから、参加者全員が同時に考えていく新しい形式のシンポジウムです。21世紀鷹峯フォーラムを通じて得られた日本工芸の強みや訴求点を共有。日本工芸を活かしたインバウンド力・観光力を高め、2020年へ向け全国で共有すべきことを論じます。会議の締めくくりには、石川・金沢提言を発表しました。

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「工芸と観光」展望と課題シンポジウム
2017年11月24日(金)10:30〜11:45 @ 石川県立美術館

観光の 1 アイテムとしての工芸の発想から、工芸が観光の力によってよきものを生み出す流れへ。
魅力ある工芸が地域を輝かせる力となるために、よきものづくりと観光の積極的な相互作用を全国規模で考える、初めての集いを行いました。

工芸と観光、新たな市場へ向かうマインドセッティング
送る側、受け入れたい側、互いに協力して、どのような工芸の魅力を研ぎ澄まして発信する?どうもてなす?日本版 DMO について学ぶシンポジウム。

【登壇者】
●ハンスピーター・カペラー[ブランディング・コンサルタント]
●山田立[株式会社玉川堂 番頭/第5回 燕三条工場の祭典副実行委員長]
●長田将吾[観光庁 観光地域振興部 観光地域振興課 主査]

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おとな工芸見分け方講座「茶の湯に見る漆 見どころ・誉めどころ・極めどころ」
2017年11月16日(木) @ 金沢市立中村記念美術館・旧中村邸

棗(なつめ)や塗盆、茶の湯のなかで使う数々の漆器たち。よい道具をいかに深く味わい楽しむか。お茶人で数寄者、漆器を世界に紹介する「能作」の岡能久会長が使い手の立場から、 金沢漆芸会会長の漆芸家・西村松逸氏はつくり手の立場から、通(つう)と呼ばれる塗り物の見どころ・誉めどころ( 勘どころ)を指南する、おとな工芸見分け方講座を開催致しました。

【講師】
●岡能久[株式会社能作 代表取締役会長]
●三代西村松逸[金沢漆芸会会長、漆芸家]

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シンポジウム 「茶道から学ぶていねいな暮らし」2017年10月12日(木) @ 金沢21世紀美術館 シアター21

現代の生活スタイルの源流は、茶道にある
日常で工芸を楽しく使う、そのヒント

茶道家が、現代生活と工芸をテーマにして縦に横に語り合い、茶道の本質や、現代とても大切にしたいエッセンスを学べる特別な機会。茶の精神を通じて、日常の中で工芸を活かし愛しむ技を磨き、工芸のある生活を身近に感じられるようなヒントをちりばめたシンポジウムを開催いたしました。

【登壇者】
●大島宗翠[石川県茶道協会・代表幹事、今日庵(裏千家)]
●田中仙堂[公益財団法人三徳庵理事長、大日本茶道学会会長]
●宇田川宗光[茶道宗和流]

【進行】
●島敦彦(金沢21世紀美術館館長)

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2017年11月17日(金)絶滅危惧の素材と道具 いま起こっていることシンポジウム @ 石川県立美術館・講義室

近い将来に枯渇が懸念される、よいものづくりに欠かせない素材や道具。文化財保護の視点、伝統産業の視点を横断しつつ、いま全国で手を講じるべき緊急課題について情報集約をはじめています。その情報の蓄積が「イエローリスト」。このシンポジウムでは、「何が緊急なのかを伝える」に加え、イエローリストから浮かび上がってきた共通の課題を例示しながら、具体的な解決策を語り合いました。

第1部:木戸口武夫さんの研磨炭
第2部:100年後のために、小さくていいので「循環系」をつくることができないだろうか

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10月20日(金)〜22日(日) 連続シンポジウム「グローバリゼーションと工芸」

「工芸の国際化に必要なことを知る」というテーマのもと、10月20日から3日間にわたる連続シンポジウムが開催されました。
モデレータは、秋元雄史東京藝術大学大学美術館 館長・教授/金沢21世紀美術館特任館長。

10月20日(金) 第1部:工芸における文化政策、文化発信 ─工芸という地域資源を国際的なフィールドで評価、価値付ける─@ 石川県立美術館
10月21日(土) 第2部:美術館とギャラリー ─工芸的な価値を創造・発信する─@ 石川県立美術館
10月22日(日) 第3部:国際展、アートフェア ─工芸の価値と流通の新たなプラットホーム─@ 本多の森会議室 第一会議室

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10月6日(金) 開幕セレモニー

10月6日、秋晴れの空のもと、谷本正憲 石川県知事、山野之義 金沢市長をお迎えし、開幕セレモニーが石川県立美術館で執り行われました。

まず、主催者である「100年後の工芸のために普及啓発実行委員会(石川・金沢)」から会長の嶋崎丞 石川県立美術館館長が、「石川県における工芸は、江戸時代から400年の歴史がある。現代の工芸に対して、我々はどう対処していくべきかを考えることが、このフォーラムの目的。60機関にご参加いただき、160を超えるプログラムができあがった。今日から、工芸の一大祭典を展開することになる」と挨拶し、県民、市民の参加を呼びかけました。

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10月6日(金) オープニングトーク

開幕セレモニーは盛況のうちに終了。その後、場所を石川県立美術館ホールに移し、来賓の谷本正憲 石川県知知事、山野之義 金沢市長をお招きし、オープニングトークが開かれました。

谷本知事は、「オリンピックはスポーツと同時に、文化の祭典でもある。2020年東京オリンピックに向け、フォーラムを、文化プログラム第1号とし、国立近代美術館工芸館の金沢移転、工芸王国・石川の文化ピーアールの総仕上げとして、国際工芸サミットへつなげたい」と挨拶。山野市長は、「石川の工芸の深さを味わってほしい」、また、「東京へ出向き、有力雑誌へ説明に訪れた」というお話からは、市長の強い意気込みが感じられました。

昨年の東京開催において、111機関の連携の中核となり、いくつもの新たな取り組みを実施し成功に導いた、横山勝樹女子美術大学学長・実行委員会(東京)代表は、鈴木大拙が、禅を金沢から世界に広めたことを例に、「工芸を金沢から世界へ発信してほしい」と、石川・金沢開催へエールを送りました。

嶋崎会長の進行により、本祭典の意義や未来展望、また、見どころや伝えたいことなどについて、各委員が語るなか、重要な課題も明示されました。

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