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展覧会・イベント、見てある記 #20

金美特別展

11月2日(木)〜11月4日(土) @ 金沢美術倶楽部

口切の茶事をはじめ、11月は茶会の増える季節。特別展の長年のファンは、「これぞ」という茶道具を求め、初日早々に駆けつけるとか。

金沢・近江町市場の喧騒を抜けた先にある、金沢美術倶楽部。1階から4階まで、全館合わせて611畳あまりの広さを持つこの純和風の会館の始まりは、大正7年(1918年)にまで遡ります。以来約100年、金沢の美術品交流の中心として、あるいは文化・芸術の発表の場として、数えきれないほどの催しを行ってきました。

中でも金美特別展は、金沢美術倶楽部が金沢美術商協同組合とともに主催する、2年に一度の大規模な展示即売会。今年は第10回の節目の会で、全国から35の美術商のブースが軒を連ねました。

掛け軸や茶道具を筆頭に、古美術から現代の作家作品まで、各店舗の審美眼が光る品揃えはまさに圧巻。時代を経てなお輝きを放ち続ける道具の数々が、古い持ち主から新たな持ち主へと継がれることは、割れたり朽ちやすい工芸がこれまで守られてきた大きな理由ですが、ここはまさしく歴史が生まれる現場といえるのでしょう。

また、来年には金沢美術倶楽部は100周年を迎えます。そこで100周年記念事業として、3月~5月にかけて記念茶会と記念展覧会を開催します。
なお、記念事業の詳細、お申し込み方法等は、金沢美術倶楽部HPに掲載されております。

展覧会、および資料館の情報は
→ 21世紀鷹峯フォーラム 情報ページ

取材日2017年11月04日