北陸の茶道文化発展の礎を築いた千家四代仙叟宗室が、加賀前田家三代利常公の御茶堂として一歩を踏み出した地が、小松市です。
このご縁により、茶道裏千家から寄贈された茶室が「仙叟屋敷ならびに玄庵」。仙叟宗室が、家臣から町人まで広めた茶道文化の精神性は、連綿と受け継がれ、当庵での様々な茶会や文化体験で披露される工芸作品の中に、今も生き続けています。
施設・会場の見どころポイント
千家四代仙叟宗室は、加賀藩三代藩主前田利常の御茶堂として仕えました。平成9年、茶道裏千家十五代・前家元鵬雲斎千玄室氏より仙叟宗室居士没後300年を記念して、「仙叟屋敷ならびに玄庵」をご寄贈いただきました。茶室は、「仙叟好み」の趣を千玄室氏が現代風に設計されており、小松産の屋根瓦とイ草が使用されています。茶庭は、武家風の庭となっております。
施設・会場の特徴など
茶室は、数奇屋建築の名匠、中村外二工務店により建築され、十二畳半の茶室(広間)と、小間の茶室「玄庵」からなり、玄庵には裏千家宗家の無色軒にある釘箱棚が写されております。茶庭は、九つの景石を配し、“九山八海”を表現しています。つくばいの手水鉢は小松城内で使われていたものといわれています。
代表作
これまでの工芸に関する主なイベント
本陣記念美術館「茶室開庵10周年記念 茶道具名品展」記念呈茶(2007年)、「三代徳田八十吉展」記念呈茶(2011年)、「二代浅蔵五十吉展」記念呈茶(2012年)、「九谷焼染付の美」記念呈茶(2014年)