特別展示「工芸とデザイン―伝統の再解釈、手仕事の現在地―」では、京都の伝統工芸を現代的なデザインで再解釈し、意欲的な製品を発表する企業・組織に焦点を当て、その代表的な製品の展示を行います。
伝統的な手仕事は、その歴史において時代に即した意匠や図案を取り入れることで発展してきました。技術を担う職人と、図案・意匠を手掛けるデザイナー、そしてその両者をとりまとめるディレクターの三者協業は、京都の工芸における伝統的な製作様式といえます。
そして現在、その様式は急速に変化を遂げています。生活文化の移り変わりや激変する経済状況、海外への販路開拓など、工芸はこれまでにないほどの多様性が求められるようになりました。
本展では、伝統的な手仕事にデザインを掛け合わせて新しい価値を創造する職人・デザイナー・ディレクターを紹介し、2015年時点の京都における、その活動の記録を目的としています。
また、同時開催として「京都の伝統産業実習報告展」を行います。これは、京都精華大学で1980年より、京都の伝統産業に携わる工房・企業の現場に弟子入りして学ぶ「京都の伝統産業実習(学外実習)」プログラムの成果報告展です。染織、和紙、京版画、竹・木工芸、金工芸、文化財修復、京造園などの様々な分野の実習先で学んだ技術を活かし、53名の学生がデザイン・制作した作品を展示します。
入館料 | 無料 |
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公式サイト | https://realkyoto.jp/event/fleur_151123/ |
お問い合わせ | 京都精華大学 教務課 TEL: 075-702-5244 |