金属工芸において、「出来合いの物」と、発注者ないし使用者が明確になっている「誂え物」の関係は非常に複雑である。特に刀剣は、実用目的以外にも贈答や奉納を目的として生産され、その背景は一様ではない。また、使用にあたって着装者ごとにそれぞれの好みを反映した「拵」と呼ぶ保持具を必須としてきた。これらの実例を踏まえて、中世から近世末にかけての刀剣の発注と製作の背景を解明していく。
講師
末兼俊彦(すえかね としひこ)京都国立博物館 学芸部企画室 研究員
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程中退。
九州国立博物館アソシエイトフェローを経て平成24年より現職。
専門は金属工芸史。
参加費 | 無料 |
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申込方法 | 要事前申込 |
定員 | 200名 |
講師 | 末兼俊彦[京都国立博物館学芸部企画室研究員] |
公式サイト | 特別講演会「愛しむ工芸 誂えの歴史」のお知らせ | 京都国立博物館 |
*当日は休館期間中ですので、展示はご覧いただくことができません。予めご了承ください。