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展覧会・イベント、見てある記 #02

生誕110年 二代徳田八十吉
2017年9月23日(土・祝)〜12月3日(日) @ 小松市立錦窯展示館
工房として使われていた小松の伝統的な町家が、美術館として使われている。
錦窯
絵付けのための筆や絵具などの素材や道具

二代徳田八十吉が実際に制作をしていた地で見る、作品は格別なものがあります。代表作の一つ《秋映飾皿》は、九谷焼の伝統に則し緑と黄色の組み合わせながら、形や絵柄はそれまでにはない斬新なものです。その構想を絵にしたスケッチ、墨による下描きの線を器に写し取るための仲立ち紙(なかだちがみ)という貴重な資料とともに展示され、スケッチブック、デッサンの収納箱も並んでいるとと相まって彼がどのように考えたのか思い馳せることができます。しかもこの施設には絵付けのための筆や台などの道具、実際に使われていた錦窯(上絵付けを焼くための窯)が昔のまま残され展示されていますから、この作品が生まれてきた過程のすべてをたどるような気持ちになれるでしょう。

古九谷の写しに情熱を注いだ父・初代八十吉、二代の精神をさらに進め、「彩釉磁器」で重要無形文化財に保持者(人間国宝)に認定された息子の三代八十吉の作品も並び、歴代の流れのなかで二代の作品が果たした大きな役割も見ることができる構成になっています。

展覧会、および資料館の情報は
→ 21世紀鷹峯フォーラム 情報ページ

取材日2017年9月24日